議会報告

第四回定例会の一般質問(子どもの安全対策について)

第四回定例会の西野の一般質問(子どもの安全対策について)を宮崎区議(11月29日登壇)に公明党を代表して質問していただきました。

<宮崎区議代表質問>
子どもの安全対策についてお伺いします。
10月23日、自宅近くの公園で母親と一緒に遊ぶ約束をして一人家を出たまま、行方が分からなくなった千葉県松戸市の小学一年生女児は、近くの川で最悪の形で発見されました。ご家族の悲しみはいかばかりかとお察しします。
謹んでお悔み申し上げます。
二度とこのような悲しい出来事が起こらないように学校、行政、地域の見守りが一層、重要になってまいります。しかし一方で社会の変化とともに今まで学校や地域が担ってきた見守りの機能が難しくなっている現状もあります。
それを代替する手段として今、着目されているのがIT(情報技術)を活用した安全対策です。
はじめに、ITを活用した見守り対策についてお伺いします。
最近、低学年を中心に「見守り用GPS端末」の契約件数が大きく伸びております。これは、名刺の半分くらいの大きさの薄型の小型端末をランドセル等の持ち物に入れ、GPSや街中のWi-Fiルーターとの通信状況からなどから、数分おきに子どもの居場所を送信し、家族はスマホアプリから移動場所が分かる機器です。
練馬区では、早くから放課後の子どもの見守り対策の一つとして、キッズ安心メールを導入しております。子どもが立ち寄る可能性がある区立施設へ機器を設置し、入退場時にカードを読み込ませ居場所を知らせるメールが発信される取り組みであり評価させていただきます。
防犯講習などの機会を通じてGPS端末等のITを活用した機器が存在することを保護者に紹介すべきと要望しますが、区のご所見をお聞かせください。
2点目に、子どもが遊ぶ公園の防犯対策についてお伺いします。
我が会派の要望で、現在、練馬区内数か所の公園には防犯カメラが設置されており、評価させていただきます。これら防犯カメラの対策とともに公園の外から見た死角の解消や地域の大人が見守る体制づくりなどが重要と考えます。子どもたちが安心して遊べる環境の確保につきはどのようにお考えなのか、ご所見をお聞かせください。
3点目にソフト面での対策についてお伺いします。
学校教育現場では、低学年向けに防犯標語の周知啓発などを警察と連携しセーフティ教室として行われていることを評価致します。
しかし学校内だけでは学べないことが多々あると考えます。例えば、ひまわり110番の場所確認や不審者の出没しやすい場所などは学校外の現地で行うことが重要だと思います。
校外での防犯教室を小学校全校で実施すべきと要望しますが、区のご所見をお聞かせください。
 4点目に、幼稚園バスの安全対策についてお伺いします。
9月5日に、静岡県牧之原市の認定こども園通園バス車内で3歳の園児が死亡する事件が起きました。それを受けて国は来年4月より、幼稚園バスへの安全装置設置を義務付ける緊急対策を取りまとめました。
区として4月を待たずに、早急に幼稚園バスへの安全装置の設置と点呼確認体制の徹底を行うべきと要望致しますが、区のご所見をお聞かせください。

<教育長答弁>
 子どもの見守りについてです。
教育委員会では、これまで、教育委員会事務局への警察官OBの配置、学校への民間警備員の派遣、通学区域への防犯カメラの設置など様々な方法で児童・生徒の安全対策に取り組んでまいりました。
 保護者が子どもの居場所を把握できるシステムについては、GPSによるものをはじめ、様々な製品が開発されています。「通学路安全点検」や「子供の見守り・安全講習会」など、保護者の集まる機会をとらえて、情報提供してまいります。
 次に、防犯に関する教育についてです。
小学校では、都の「安全教育プログラム」に基づき、社会科などの地域学習において、学区域にあるひまわり110番の場所の確認や、事故や事件が起こりやすい場所の地域安全マップの作成などに多くの学校が取り組んでおり、校外で起きる危険性を理解し、行動できる力を身に付けられるよう指導しています。
 今後は、生活指導主任会などを通じて、各校の取組について情報交換を図るなど、子どもの目線を反映した防犯教育を一層充実させてまいります。
 次に私立幼稚園の通園バスの安全対策についてです。
 本年9月に他県で発生した事故を踏まえ、区では、私立幼稚園38園のうち、通園バスを運行している25園全てに対し、バスの運行状況や園児の出欠確認方法等を調査し、改めて安全な運行と確認の徹底を指導しました。
 通園バスへの安全装置については、今年度中に設置ができるよう、現在、国および都が検討しており、内容が判明次第、早期の導入に向けて取り組んでまいります。引き続き、各幼稚園と連携しながら、園児の安全の確保を図ってまいります。
 次に、公園の防犯対策についてです。
 子ども達が安心して楽しく遊べるよう、見通しをさえぎる樹木の剪定や夜間の照度確保など定期的な施設点検を実施しています。加えて、更なる安全確保のために、これまで防犯カメラを17か所に設置しました。現在、その効果について警察と検証しているところです。公園の安全確保には、地域の大人による子供たちの見守りが重要です。町会や地域の皆様を中心とした、地域による公園管理の拡充を進めてまいります。

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